岡山県笠岡市の高校で、半世紀以上前のカブトガニの標本が見つかりました。
標本は6月29日、笠岡高校の物置部屋で見つかりました。
(発見した生徒はー) 「資料がいっぱい詰まっていたんですよ。上の方に茶色い箱があった。これは何だろうとみんなで取り出したら、カブトガニの剥製だった」
見つかったカブトガニの標本9体です。成長段階でサイズなどが異なります。
30日は生徒45人が笠岡市のカブトガニ博物館の職員から指導を受けながら、破損した部分を修復しました。
(記者) 「接着剤を使って、とげをくっつけています」
かつて笠岡の海には、多くのカブトガニが生息していました。
1970年代の大規模な干拓事業で、繁殖や成長に必要な砂浜や泥干潟が少なくなった影響で激減しています。
標本は約70年前に当時の教員が作ったとみられ、かつての笠岡の海を物語る貴重な発見です。