9月に入りました。これからの季節、特に気をつけなければいけないのがスズメバチです。駆除の現場はどうなっているのか。駆除作業に同行しました。
(中濱綾那リポート) 「あそこ!木の下にスズメバチの巣があります」
この家の住人から、木の下にできた巣の駆除の依頼がありました。 小さな穴からハチが出てきています。スズメバチはハチの中でも大きく、性格も凶暴です。
特に、9月と10月は繁殖期に入るため、ハチの性格がどう猛になるといいます。
巣の中にノズルを差し込んで殺虫剤を注入します。そして出てきたハチに向かって殺虫剤を噴霧します。 ハチが弱ったところで巣を切り離して処理は終了です。
害虫駆除を専門にする会社には、ハチの相談が8月だけで約100件寄せられました。 梅雨明けと同時に増え始めたといいます。
厚生労働省のまとめによると、全国では毎年10数人から20数人がスズメバチやアシナガバチに刺されて死亡しています。
(中濱綾那リポート) 「直径20センチぐらいでしょうか、これは怖いですね・・・」
ハチが巣を作る可能性があるのは、餌となる虫が豊富で雨や風がしのげる軒下や換気口などの場所です。
(国方防虫化学/池田輝亮さん) 「まずは近寄らずに1人で駆除しようとせずに、専門の業者にお願いすることです。天井裏や家の軒下、たまに床下などにも作る傾向があります」
では、ハチの被害に遭わないようにするためには、どうすればよいのでしょうか。すぐにできることは、庭などで作業をする時は白っぽい服装、帽子をかぶり、軍手などをはめて露出部分を少なくすることです。 蜂に刺されると、アナフィラキシーショックというアレルギー反応が起き、命に関わる危険もあります。
今年6月には静岡県で38歳の男性がハチに刺され、アナフィラキシーショックとみられる症状で死亡しました。 刺された場合は放置することなく、すぐに病院で治療を受ける必要があります。
自分でできる応急処置は、刺された場所を強くつまんで毒を絞り出します。 そして、患部を水で洗い流して、氷で冷やしましょう。
スズメバチはこれからが活動のピーク。今の時期から対策を確認しておくことが大切です。