マスキングテープを作っている岡山県倉敷市の会社が、工場見学ツアーを行っています。新型コロナウイルスの影響で実施を見送っていましたが、感染防止に取り組みながら再開しました。
(記者) 「ツアー最初のバスがやってきました、ラッピングされていてとてもかわいいです」
バスが到着したのは、倉敷市のカモ井加工紙です。マスキングテープの製造工場を見学するツアーです。参加には事前予約が必要で、抽選倍率約3倍の人気です。
マスキングテープはもともと塗装に使う工業用品でした。マスキングテープでノートを飾った女性客からの提案で2008年、「mt」というブランドで商品化しました。今では2000種類以上を販売しています。 ここでしか買えないマスキングテープを求めて、12日から27日まで行われる見学ツアーには約1万4000人が参加します。
(訪れた人はー) 「もう待ちに待った日がやっと来たという感じです、うれしいです」 「開催していただいてすごくありがたいです、楽しみにしてきました」 「楽しそうだからすごくいいと思う、すごく楽しそう」
見学ツアーは毎年3月から4月にかけて行っていました。しかし今年は新型コロナウイルスの影響で、延期となっていました。
(カモ井加工紙 コンシューマー課/岡本直人 課長) 「どうしても開催してほしいという声がお客さんから多かったものですから、できる限り新型コロナウイルスに対する対策を取って今回やろうと」
3密を避けるために滞在時間を2時間限定にするなど、感染対策を行って半年遅れで再開しました。
マスキングテープのつかみ取り(1回500円)は手袋をはめて行います。17日、最も多い人は18個もゲットしたそうです。
従業員との接触を減らすため製造現場の見学はなくなりましたが、コロナ禍の中、生まれたものもあります。
(記者) 「飲食ブースにあるこちらのパーティション、実はこれ塗装に使うシートをカラフルにしたものです」
こちらは塗装などに使うことを想定した商品でしたが、パーティションとしての使用も提案しています。 ※mt DRAP(税込み660円)
(岡本直人 課長) 「単なるテープの一つなんですけれども本当に使い方がまだまだ無限に広がってるなと。少しでも気持ちが穏やかになるような商品をいろいろと作っていきたいと思っています」