2年5カ月経ってようやく再スタートです。2018年の西日本豪雨で被災した岡山県倉敷市真備町唯一の和菓子店が5日、営業を再開しました。
(「は志本」店主/橋本憲吾 さん)
「やっとここまで来れた、感慨深い」
1986年創業の和菓子店「は志本」の店主、橋本憲吾さん(62)。
この日は待ちに待った再出発の日です。
橋本さんの店は2018年の西日本豪雨で1階が天井まで浸かり、備品やレシピは全て使えなくなりました。
長い間和菓子作りから離れていましたが、銀行の融資などでリフォームや備品の購入に必要な資金を集めました。
この日は店の名物のどら焼きなど、被災前とほぼ同じ14種類を店頭に並べましたが。
(橋本憲吾 さん)
「準備不足でね。ようかんもしてないしカステラもしてないし。込み入ったものはまだできてない」
開店と同時に多くのお客さんがやってきました。
(お客さんはー)
「待ちに待ってました、いつもお茶会なんかに愛用していましたから」
「どら焼き2個買いました。どうされるのかという思いがあったけど良かった」
橋本さんは店だけでなく自宅も被災し、今もみなし仮設住宅で暮らしています。
生活再建は道半ばですが、被災前に人気だったいちご大福やわらびもちなども再びお客さんに食べてもらいたいと意気込みます。
(橋本憲吾 さん)
「(新型コロナで)開店時期が良かったかどうかは分からないが地道にやっていくしかない。(真備が)昔みたいに元に戻れば」