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病気と闘う球児が医学部に現役合格 野球部主将と勉強を両立「患者さんに勇気や希望を」 岡山市

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 病気と闘いながらも部活と勉強に打ち込んだ岡山市のある男子高校生がこの春、医学部に現役で合格しました。
 医師として患者に希望を与えたいと将来の夢を語りました。

(宮本夢沙士さん)
「部活があったからと言って、自分が行きたい志望校に行けなくなるっていうわけじゃないんで」

 後輩に受験の体験談を語るのは、岡山高校をこの春卒業した宮本夢沙士(みやもと・むさし)さんです。
 去年夏まで、野球部のキャプテンとしてチームを引っ張った宮本さん。部活と勉強を両立しこの春、愛媛大学医学部に現役で合格しました。

(宮本夢沙士さん)
「部活が終わって家に着くのが午後7時ごろなんで、12時とか1時くらいまで勉強するようにしていました。主将としてチームのことも考えながら自分のことも同時並行でやっていくのが一番精神的につらかったです」

 そんな中でも医学部進学を目指したのは、医師になりたいという特別な思いがあったからです。

(宮本夢沙士さん)
「僕が小学4年生の時に持病の1型糖尿病を発症して」

 宮本さんの持病は「1型糖尿病」。生活習慣などが原因といわれる2型と違い、詳しい原因が分かっておらず、突然発症するのが特徴です。宮本さんが発症したのは小学4年生、野球を始めたころでした。

(宮本夢沙士さん)
「自分でなった時は訳が分からずショックでした。自分の主治医の先生に自分が生きていけるっていう希望を持たせていただいたので、そこで憧れを抱くようになりました」

 現在も毎食後血糖値を一定に保つため、自分でインスリン注射を打ちながら生活している宮本さん、この春、夢への一歩を踏み出します。

(宮本夢沙士さん)
「病気や自分の思い通りにいかないことで困っている患者さんに勇気や人生の希望を与えられるような、みんなに好かれる医者になりたい」

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