香川県は28日から飲食店に対して「営業は午後9時まで、お酒の提供は午後8時まで」とするよう要請しています。
飲食店でのお酒の消費が減る中、酒造会社はネット販売に活路を見出そうとしています。
香川県多度津町にある「西野金陵」の工場です。飲食店からの注文が減少したことに合わせて、この1年はお酒の製造量を減らしています。
(西野金陵 多度津工場/前田良平 工場長)
「まあ、本当に厳しいものがありまして。昨年対比で7割になってしまっている。やっぱり飲食店で使用される部分が多かったので、よりその部分が影響が出ている」
飲食店への卸販売が苦しい中で2020年からより力を入れているのが、ネットでの販売です。
(西野金陵 多度津工場/前田良平 工場長)
「サイトのアクセス数も店がこういう状態だったので増えてきている。期間限定で送料無料にすると、ドーンとまとめ買いもしていただける」
(記者リポート)
「この3月までの1年間のインターネットを通じての売り上げはおよそ1.5倍に増えました」
この日も、全国からの注文に対応して発送の準備が進められていました。そして四国各地の酒造会社と協力した新しい取り組みも行っています。
それが3月からネットで販売している「四国銘酒88 おへんろ絵巻」です。
四国50の酒蔵から集めた88種類のお酒を「家のみセット」として1カ月に8種類ずつ、11カ月かけて届けます。ラベルには四国八十八ヶ所霊場にちなんだデザインが施されていて、つなげると遍路道が完成します。
(西野金陵 多度津工場/前田良平 工場長)
「四国の酒蔵が一緒にするのは初めてじゃないでしょうか。コラボすることによって新しい客層を広げていけるんじゃないかな」
紹介した「四国銘酒88 おへんろ絵巻」は5月13日まで注文を受け付けています。
詳しくは「四国銘酒88」で検索してください。売り上げの一部は四国霊場の支援のため、霊場会などに寄付されます。