27日、高松駅の中に新しい形の店が誕生しました。周辺では、再開発などにぎわいづくりに向けた動きが活発になっています。
JR高松駅のコンコースにオープンしたのは、「ネット」と「リアル」を融合した無人の店舗「キュレックス」です。
(記者レポート)
「こちらの店舗では商品棚やデジタルサイネージで商品を選び、スマートフォンで決済することによって、自宅で商品を受け取ることができます」
JR四国によりますと、「キュレックス」は千葉県のショッピングセンターには設置されていますが、西日本では初めてだということです。
JR高松駅の「キュレックス」では、香川県のお土産からJRのツアー商品まで165種類の商品を販売します。商品は自宅など指定した場所に届けられるため、重たいものでも気軽に購入できるのがメリットです。
(JR四国事業開発本部/杉浦崇史 副本部長)
「ここが一つの発信地という、わざわざ足を運んでいただけると、何か楽しいことがあるという、面白いことがあるという場所にしていきたいと思います。まずは、高松駅をにぎわいのある場所にしたいと、そういう思いで新駅ビルを想定しながら、我々ができることを先んじて、一つ一つやっているところでございます」
JR四国が目指すのは、高松駅を含む高松市のサンポートエリアのにぎわい作りです。26日、発表したのが高松駅の北側に駅ビルを開発するというものです。
4階建ての商業棟には、飲食や物販、美容など70のテナントを誘致する計画で、2023年度の開業を目指すとしています。JR四国は「目的地・出発地となる施設」を開発コンセプトにするとしています。
2024年度には海側のエリアに新しい県立体育館が開設する予定です。新しい体育館では、スポーツの国際大会やアーティストによる1万人規模のコンサートにも対応できる設備を備えることになっています。
さらに、2025年4月にはJR高松駅の駅ビルの西側に、徳島文理大学の香川キャンパスが移転します。新しいキャンパスは地下1階・地上17階建てです。
現在、さぬき市にある香川キャンパスには1300人程度の学生が通っているので、移転してくれば多くの若者でにぎわいそうです。これらの動きに高松市の大西秀人市長も期待感を示しました。
(高松市/大西秀人 市長)
「まさに、高松市の中心となるべき顔の部分。一大拠点の中心地ということで、拠点性の向上とにぎわいの創出という意味から、非常に喜ばしいものであると思っております」
(街の人はー)
「意外に何もなくて、高松なのにあれってちょっとびっくりしましたけど。うれしいですね。都会っぽくなれば」
「瓦町周辺に人が集まりがち。この辺に人だかりができるのが楽しみですね」
「前スーパーがあったじゃないですか。あれは結構便利だったので何もないよりかはいいと思います」