暗くなると眠ってしまうことから「ネム」と名付けられた樹木が今、花の時期を迎えています。
ネムノキは、道路沿いや川沿いなど日当たりの良い身近な場所に生えるマメ科の樹木です。毎年、6月ごろにはピンク色の花が咲き、私たちを楽しませてくれます。
シュシュっと花火のようでかわいいこのピンク色なのは実は、花びらではなく長い「おしべ」が突き出たものです。
よく見ると花びらはおしべの付け根の方にありますが、ほとんど目立ちません。
また、ネムノキは葉が特徴的で、小さな葉が集まって鳥の羽のように並んでいます。葉は日が暮れてくると閉じる性質があり、まるで眠っているようなので「ネム」と名がついています。
これは就眠運動というそうです。