10日に開幕した夏の高校野球岡山大会。1年の夏にノーヒットノーランを達成した玉野商工の長谷川投手は、今大会注目のピッチャーです。そんな長谷川投手を支えてきたのは、おばあちゃんの「おにぎり」なんです。
今大会注目のピッチャー
岡山大会注目の左腕、玉野商工・長谷川康生。最速145キロのストレートとキレ味鋭いスライダーが武器です。
2019年の夏、長谷川は鮮烈なデビューを果たしました。夏の岡山大会1回戦で、1年生ながら9回10奪三振で完投勝利を収めると、2回戦ではノーヒットノーランを達成。あの夏から2年。長谷川を支えてきたのは……。
長谷川の祖母、ちづ子さん(68)は週に2回、部員全員分のおにぎりを差し入れしています。
(長谷川投手の祖母/ちづ子さん[68])
「持って行って、子どもたちが練習しているのを見るのが楽しみで」
(玉野商工 3年/長谷川康生 投手)
「練習中とかお腹すくのでうれしいです」
「おいしかった」がうれしくて
長谷川が1年の時、チームにマネージャーがいなかったため、ちづ子さんがおにぎりを作り始めました。
(長谷川投手の祖母/ちづ子さん[68])
「去年、持って行ったら3年生の子が、おいしかったよ、余っていたら2つ3つ食べてた。本当にありがとねって言ってくれたのがすごくうれしくて」
2年間、選手のことを思いながら欠かさず握ってきたおにぎり。この夏で長谷川と共に祖母、ちづ子さんもおにぎりの差し入れを引退します。
(長谷川投手の祖母/ちづ子さん[68])
「一つ一つ頑張ってもらって、みんなで一つになってもらって悔いのないことを祈るだけです」
(玉野商工 3年/長谷川康生 投手)
「そういうのをやってくれた分、プレーで恩返ししたいです。夏はおにぎりパワーで、今までで一番の活躍をします」