岡山県真庭市の木材を活用した観光施設がオープンしました。設計したのは、建築家の隈研吾さんです。
真庭市にオープンした観光施設「GREENableHIRUZEN」です。
15日は記念式典が開かれ、設計を手掛けた隈研吾さん(66)らが参加しました。
(GREENableHIRUZENを設計/隈研吾さん)
「この建物3棟、それぞれ木の使い方の世界のモデルになるような建築です」
施設の象徴となっているパビリオン棟・「風の葉」の骨組みには、鉄骨と真庭市で生産された新建材のCLTが使用されています。
(記者リポート)
「CLTとは、このように木材を縦と横に組み合わせた構造材のことで、強度や耐震性が高く、こちらのように大きな建物への活用にも期待されています」
「風の葉」の高さは約18メートル。CLTを使うことで、木材で高層の建築が建てられることを示しています。
「風の葉」と併設しているミュージアムは、スギの木のCLTで建てられています。
中には隈研吾さんが手掛けた新国立競技場や高輪ゲートウェイ駅など46点の模型が展示されています。
また、茅葺き屋根が特徴的なこちらの施設では、自転車を借りてサイクリングを楽しめます。
観光施設「GREENableHIRUZEN」の総工費は約20億円です。
(GREENableHIRUZENを設計/隈研吾さん)
「日本では真庭がCLTの中心地。そういう場所でこのCLTの使い方の最先端が見せられるのは、CLTの意味を世界の人々に分かってもらえると思う」