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岡山県民の防災意識は? アンケート結果を分析【こつこつ防災】

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 防災の話題をお伝えする「こつこつ防災」。今回は岡山県が県民を対象に行ったアンケート調査をひも解いてみます。毎年岡山県が行っている「県民満足度調査」。その中には防災に関わるものも多くあるんです。

 どのような備えをしているのか複数回答で尋ねた結果、「非常食や水の備蓄」や「避難場所・避難経路の確認」「ハザードマップの確認」をあげた人が比較的多く、いずれも30%台後半でした。

 「家具の転倒防止」をあげた人は15%ほどで、意外と少ないのかなという印象です。

 そして、何も対策をしていないという人も25.3%と、4分の1を超えました。これは昨年度の調査より4ポイントも増加したんです。

 対策していない人に理由を尋ねると40%近くが「自分が住む地域には災害はあまり起らないと思っている」と答え、「何をすればよいのか分からない」も30%を超えました。

 備えの代表的なものといえば食料や水の備蓄ですが、最初の質問で「やっている」と答えた人に何日分あるかを聞いたところ、3日分が55.8%と最も多く、1週間程度が18%、1日程度が12.5%でした。

 岡山県は飲料水などは最低3日分、できれば1週間分は備えてほしいと呼び掛けています。飲料水は1日当たり、1人3リットル必要だとされています。風呂やトイレなど生活用の水も含めると必要な量はさらに増えます。

 10月、和歌山市では水道水を送る橋が崩れ、多くの世帯が断水となりました。このように地震や台風だけでなく、いつ水が必要になるのかはわかりません。

 岡山県は「災害が少ない県」と言われてきましたが、3年前の西日本豪雨では多くの人が亡くなりました。30年以内に70から80%の確率で起きるとされる南海トラフ地震では、岡山県では最大で震度6強、香川県では震度7が想定されています。

 調査結果を受けて岡山県危機管理課は「昨年度より『特に対策していない』割合が増えたことは課題。地域の災害リスクを知ることの重要性などを周知して、県民の防災意識を高めたい」としています。

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