防災の知識やアイデアをご紹介します。
最近はキャンプがブームになっていますが、キャンプで使う「テント」は災害が起きた時にも役立つんです。
いざという時に大活躍!「テント」の強みとは―
国立防災科学技術研究所の客員研究員・花崎哲司さんは、研究拠点にしているアパートの部屋の中でテントを建てています。
(赤木由布子リポート)
「しっかりと個室な感じがありますね」
(国立防災科学技術研究所 客員研究員/花崎哲司さん)
「天井もあるから人の目線にさらされないという安心感がある」
花崎さんは避難所などの空きスペースにテントを設置することを提案しています。これによって着替えやおむつ交換、授乳などのためのプライベートな空間を作り出すことができます。
さらに、テントには「移動できる」という強みもあります。
(国立防災科学技術研究所 客員研究員/花崎哲司さん)
「災害が起こったときにはヤドカリ生活。殻を背負って家を背負ってどこにでも行けるようね。そういうイメージ」
避難所に行けない場合も、自宅の庭などを避難場所にすることが可能になります。いざという時に慌てないためにも、日頃から楽しく使っておくことも大切です。
(国立防災科学技術研究所 客員研究員/花崎哲司さん)
「基地ごっこみたいに子どもさんやじいちゃんばあちゃんにも協力してもらって、こんな中で生活する練習をしてみてもいいかもしれない」
空気で膨らませるクッションなどを併せて備えておくと、コンパクトに圧縮できるため持ち運びに便利です。
食べ物の備えは―
(国立防災科学技術研究所 客員研究員/花崎哲司さん)
「災害時の食事というと、皆さん特別なものばっかり考えている。お湯かけてご飯になるとか何かしないといけないものが多い」
花崎さんによると、本格的な非常食がなくてもお菓子や缶詰などで代用が可能です。特に高カロリーの「あんこ」を備えておくことを勧めています。
(国立防災科学技術研究所 客員研究員/花崎哲司さん)
「これ全部共通するのは冷蔵庫に入れなくていい、すぐ食べられる」
この他、新型コロナ禍の今は体温計など、自分の体調を管理するための道具もあると安心です。
皆さんもこつこつと備えを進めていきましょう。