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腕の太さ42cm…53歳のアームレスラー宮本真治さん、全国大会2連覇へ! 岡山・倉敷市

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 アームレスリング、いわゆる腕相撲で全国大会2連覇を目指します。岡山県倉敷市の53歳のアームレスラーに10月24日に行われる全日本大会への意気込みを聞きました。

 倉敷市の宮本真治さん、53歳。宮本さんの腕の太さはなんと42センチ。アームレスリング歴、28年の大ベテランです。

(宮本真治さん)
「何よりもアームレスリングが好きで、みんな車とかオートバイとかに興味を持つ年代とかも、その時も一番はアームレスリングだった」

 25歳のときにアメリカ映画「オーバー・ザ・トップ」の影響でアームレスリングを始めた宮本さん。2009年には世界大会(78キロ級)に出場して優勝。2019年に51歳で挑んだ全日本大会も制しています。

 町内会の腕相撲大会で優勝したこともある井戸垣記者が両手で挑むも……。

(記者リポート)
「両手でいきます! う! グ! うゎ~」

 さすがの実力です。強靭な肉体の宮本さん。そのお仕事は……目の前にはパソコン? 鍛え上げられた右腕はマウスを握っています。

記者「右手を使われていましたが筋力が生きることはないですか?」
宮本さん「全くない。パソコン業務で右手はないですね」

 宮本さんは倉敷市に工場がある化学メーカー「日本ゼオン」の製造課に勤めています。

 宮本さんについて会社の人は――

(日本ゼオン/大原真一さん)
「昔は本当に飽き性、なんでもかじってはやめてだったけど、本当にこのアームレスリングにとりつかれたように始めた」

 宮本さんは仕事を終えると、ほぼ毎日、トレーニング場に足を運びます。特注の機器を使ってアームレスリングで重要な手首を重点的に鍛えます。

(宮本真治さん)
「恐怖感というか競技者として現役でいまもチャンピオンですが、『やらなきゃ負ける』という怖さがずっとあるから、それを払拭するためにトレーニングする。トレーニングすれば、ちょっと安心するというかメンタルコントロールできる」

 宮本さんは2019年の全日本選手権前、衰えを感じ引退も考えたそうです。それでも続けてきた背景には友人2人の死があるそうです。

(宮本真治さん)
「五体満足でやろうと思えばできるし、好きで選んだアームレスリングで、自分の中で、やりたくてもやれずに亡くなった2人のことをやはり思うようになってから、自分に負けちゃダメというふうに彼らが言ってくれてるような気持ちがして」

 アームレスリングの実践練習は、岡山県内のアームレスラーを集めて週1回程度。20代や30代の選手も宮本さんには歯が立ちません。

(30代男性)
「宮本さん、汗1つかいてないです」

 宮本さんは連覇をかけて10月24日に横浜市で行われる全日本大会に臨みます。

(宮本真治さん)
「後悔したりとか悔いを残すことが一番失礼じゃないですか、みなさんに対して。それだけをしないように、もう全部出し切って金メダルを持って帰ってくるので、もう1回来てください」

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