新しい年の干支・寅の郷土玩具を集めた催しが岡山県倉敷市で開かれています。
虎らしからぬ、おちゃめなポーズと顔つき。広島県の郷土玩具・宮島張り子の虎はとてもユーモラスで、眺めていると笑いが込み上げてくるようです。起き上がり人形になっていてかわいい動きも見せてくれます。
倉敷市の日本郷土玩具館では毎年、日本全国から新年の干支の郷土玩具を集め展示・販売しています。
土や紙、竹や木などさまざまな素材で作られた約200点が集まりました。
山形県の笹野一刀彫の虎は、コシアブラの木を刃物で彫ったり削ったりして作られます。毛並みの表現は削り掛けという技法によるものです。
佐賀県に伝わる鈴の虎。新年を涼やかな気持ちで過ごしてもらおうとの願いが込められています。
岡山の作品も展示されています。倉敷はりこの作家・生水洋次さんの首振り虎は手仕事の温かみが伝わってきます。
素材の形をそのまま生かした津山の竹細工は、素朴な味わいが特徴です。
日本全国の干支の郷土玩具を集めた「えとづくし展」は、2022年1月4日まで開かれています。