岡山市の中心部で高層マンションの建設が相次いでいます。住まい事情を取材しました。
(記者リポート)
「こちらは、先月に1車線化の工事が完了した県庁通りです。このすぐ隣にはマンションの建設が進んでいます。そして、その50メートル奥でもマンションの建設が進められています」
岡山市中心部では、多くのマンションの建設が予定されています。その一つ、2022年2月に閉館した岡山ロッツの跡地には、高層分譲マンションが建つ予定です。
市内中心部でマンションの建設が進む理由について専門家は――。
(岡山県不動産鑑定士協会/大塚太郎さん)
「店舗の売り上げがネットショッピング等で低下していて、住宅の収益性が店舗の収益性を超えてきているというところで、商業地に住宅が増えている」
他にも、JR岡山駅西口の「遊プラザ」跡地、再開発エリアの表町の千日前地区でマンションの建設が進み、駅前商店街でも建設が予定されています。
2019年から2023年にかけての岡山市の新築マンションの戸数をみると、2019年は約400戸でしたが、2023年には倍以上の926戸が予定されています。
一方、岡山市郊外の人気エリアでは――。
(岡山県不動産鑑定士協会/大塚太郎さん)
「問屋町や下中野地区は、非常に人気が高くなっている。下中野地区は戸建て住宅が中心となっている」
2014年に問屋町にオープンしたインテリアショップ「アイトリブ」は、デザイナーが手掛けたテーブルやいすなどを販売しています。(感染対策のため基本予約制)
(アイトフース/西江啓二 社長)
「家具を見にきていただいて、その後、住宅に興味を持ってくださる方が以前より増えてきたという実感はあります」
「アイトリブ」は、注文住宅の設計や施工、販売を行う広島市の会社が経営しています。インテリアを購入した客から住宅を受注することもあり、可能性を感じていると言います。
(アイトフース/西江啓二 社長)
「衣食住も含めて、土地の価格、庭づくり、建物にかけられる予算とか、非常にバランスがとりやすいエリアかなと感じている。今後は岡山でモデルハウスをつくり、住宅と家具、庭も含めてトータルで提案していきたい」