4月17日投開票の浅口市長選挙は、現職と新人の一騎打ちとなっています。
2025年度には、市を東西に貫く国道2号バイパスの開通が予定される中、この大動脈をまちづくりにどう生かすのか? 候補者の声を取材しました。
浅口市長選に立候補しているのは届け出順に無所属新人で元浅口市議の福田玄さん(40)と、無所属現職で4回目の当選を目指す栗山康彦さん(67)です。前回、2018年と同じ顔ぶれです。
(無・新/福田玄 候補)
「帰りたいと思える、そして住み続けたいと思える。そんな町にする」
(無・現/栗山康彦 候補)
「住民・市民の皆さんが笑顔が見える、笑顔があふれる浅口市をつくる」
浅口市は岡山県の南西部に位置していて、2006年に金光町、鴨方町、寄島町が合併してできた市です。人口は3月末で3万3547人と、合併した年から約5000人減っています。
(浅口市民は―)
「高齢者が多くなりすぎて町全体が活気がない」
「浅口市は倉敷市とか他の地区の方にもっと知られるようになったらいい」
こうした中で期待がかかるのが――。
(記者リポート)
「2025年度の開通が予定されているこちらの活用方法が注目されます」
国道2号の慢性的な渋滞の対策として建設が進んでいる「玉島・笠岡道路」は、浅口市を東西に貫く全長約14キロのバイパスです。全体は2025年度に完成予定です。このバイパスの活用法で両候補の意見が分かれています。
(無・新/福田玄 候補)
「倉敷、岡山、福山へのアクセスがさらに向上するということで、この町に住んで、通っていく拠点となるようにしていく」
福田さんは前回の市長選挙で落選後、浅口市内に大手会員制スーパーの商品を販売する施設を地元の企業とともに立ち上げました。そうした経験からバイパス開通を機に「商業施設」を誘致して、市の活性化につなげたいとしています。
(無・新/福田玄 候補)
「にぎわいづくりが必要。商業施設、ご飯を食べるところ、そういったものをしっかりと誘致をして、働く場を作っていく。そして皆さんの目的地となるような場所を作っていきたい」
(無・現/栗山康彦 候補)
「これからインターを中心にしっかりと農業(用地)の有効利用をしていく。住宅地を造る。あるいはインターを中心とした工業団地を造る。これが最大の目標」
自民、公明の推薦を受ける現職の栗山さんはこれまでの3期12年間、企業誘致に取り組んできました。栗山さんはバイパス開通をはずみに、さらに「企業誘致」を推し進めたいとしています。
(無・現/栗山康彦 候補)
「企業も来てくれるような、来たいような環境をつくっていく。地の利に恵まれていますので、それをもっと生かすような方法を考えていく」
浅口市長選挙は4月17日投票で即日開票されます。