ダムの貯水率の低下に伴い、岡山県の旭川水系での第2次取水制限が12日から始まりました。岡山市は市民や企業に節水を呼び掛けています。
(岡山市/大森雅夫 市長)
「全体の量はそんなに増えない、我慢していかなければならない、我慢するためには節水をしていかなければならない」
12日の会見で岡山市の大森雅夫市長が節水を呼び掛けたもので、市庁舎には懸垂幕が掛けられました。
(記者リポート)
「岡山県真庭市の湯原ダムです。貯水池内の山肌が露出しています。水位が下がっているのがわかります」
旭川水系の主な2つのダム旭川ダムと湯原ダムを合わせた貯水率は11日の雨で少し回復しましたが、12日午前9時現在31.1%で平年の同じ時期と比べて約40ポイント下回っています。
12日からの第2次取水制限により、岡山市の上水道については川からの取水量を過去の3年間の平均より2割削減します。工業用水については3割削減、農業用水については許可された取水量の5割削減となります。
それを受けて岡山市では夏休み期間、市立の小中学校や幼稚園などのプールの利用を中止することを決めました。さらに、地下水の利用を増やしたり、県広域水道企業団からの吉井川水系の水の購入量を増やすなどしてこれまでの供給量の維持を図ります
岡山市によりますと、これにより現時点では水道水の減圧給水や断水などは行わず市民生活には大きな影響は無いということです。