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コロナ禍で観光客激減…讃岐うどん店を閉店し「パン屋さん」に 長年培ったうどんの技術生かす 香川・高松市

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 香川県高松市に10日、新しいパン屋さんがオープンしました。経営するのは讃岐うどんのチェーン店です。なぜ、うどん屋さんがパン屋さんを経営? 取材しました。

(山下佳乃リポート)
「店内の通路を埋め尽くすほどの多くの人がパンを求めて並んでいます」

 高松市新田町にオープンした石窯パン工房「ぱぱぱーん」。クロワッサンやメロンパンなど約60種類のパンを販売していて、10日朝は開店と同時に多くの人が訪れました。

 このお店を経営しているのは、香川、東京、大阪にうどん店を6軒展開する「さぬき麺業」です。この場所も、もともとはうどん店でしたが、新型コロナの影響で県外からの観光客が激減。売上はピーク時の半分近くにまで落ち込み、2022年4月に閉店しました。

 先の見えないコロナ禍……。逆境の中、国の補助金を活用してうどん店の強みを生かした「業態転換」に挑戦することにしました。

(さぬき麺業/香川政明 社長)
「うどんも小麦、パンも小麦なんですね。小麦の性質を十分(理解して)熟してからうどん作り・パン作り、そういうところではうどんの経験が多少役立っております」

 うどんもパンも、原材料は同じ小麦。長年培ったうどんの技術がパン作りにも生かされているそうです。

(山下佳乃リポート)
「自家製のクリームを使ったクリームパン、いただきます。生地がふわふわモチモチです。うどんの麺のこしとは違った美味しさです。コクのある卵をたっぷりと使ったクリームとの相性ばっちりです」

(さぬき麺業/香川政明 社長)
「小麦の性質をうまく出せるパンを作りたいと思っていましたので、それなりに思っていたパンができるようになりました」

 今後は讃岐うどんのために開発された小麦、「さぬきの夢」を使ったパンも作りたいということです。

 石窯パン工房「ぱぱぱーん」は午前9時から午後7時まで営業しています。

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