岡山市の河川敷で6歳の男の子が「黒いバッタ」を捕まえたとKSBに連絡がありました。正体を聞きに博物館に行くということで同行しました。
黒いバッタを見つけたのは岡山市の幼稚園児・徳田瑛太くん(6)です。家族らと一緒に倉敷市立自然史博物館を訪れました。
(記者)「これが黒いバッタ、すごい。真っ黒だねこれを見つけたの? 捕まえた時どんな気持ちだった?」
(瑛太くん)「びっくりした」
8月25日、岡山市の自宅近くの河川敷でお父さんと虫捕りをしていて捕まえたということです。バッタを見てくれたのは博物館の昆虫担当の学芸員・奥島雄一さんです。瑛太くんが持ってきた飼育ケースを受け取りました。
(倉敷市立自然史博物館/奥島雄一さん)
「バッタには違いない。大きさと形からしてトノサマバッタの可能性が高い、あとはクルマバッタの可能性もある」
奥島さんによりますと、このバッタはまだ幼虫で、この段階でトノサマバッタとクルマバッタを確実に見分けるのは難しいそうです。背中のあたりには将来のはねのもと、翅芽(しが)がみえます。
(倉敷市立自然史博物館/奥島雄一さん)
「僕の感覚でいうと数%。100匹捕まえると2、3匹(網に)入るかなぐらいでこういう黒いのが見つかっています。はっきりわからないが、いわゆる異常型や突然変異ではなさそう、毎年(博物館に『見つけた』との報告が)きます」
倉敷市立自然史博物館には黒いバッタは毎年、一定数の報告があり標本も保管されています。2022年は5匹以上報告されているということです。
(倉敷市立自然史博物館/奥島雄一さん)
「何か変だぞというネタを持ってきていただく方の中には、100回に1回ぐらい本当にものすごく珍しいのがあるので、おかしいなと思ったらご相談いただいたら」
瑛太くんはこの黒いバッタを成虫になるまで自宅で飼育することにしました。
(倉敷市立自然史博物館/奥島雄一さん)
「僕も幼稚園のころ同じことをやっていた。それが大人になるまで続くと昆虫の研究ができる人になるかもしれない。楽しみにしています」
瑛太くんはこれからも虫捕りをしていきたいということです。
この黒いバッタですが、28日に瑛太くんの自宅で無事に羽化して成虫になったということです。瑛太くんは、成虫になったのであらためてバッタの名前を教えてもらいに博物館に行きたいと話しているそうです。