広島で被爆したピアノ「被爆ピアノ」の演奏会が岡山県総社市の小学校で開かれました。
総社市の総社東小学校で開かれた演奏会には、5年生と6年生の児童約100人が参加しました。
演奏会に使われたのは、広島の爆心地から1.8kmの場所で被爆したピアノです。被爆したときに刺さったガラス片のあとなど、当時の状態からほとんど変わらずに残っているということです。
被爆ピアノの持ち主は、広島市の被爆2世のピアノ調律師・矢川光則さんです。矢川さんは2001年からこれまでに、国内外1500カ所以上で演奏会を開いてきました。
(被爆ピアノの持ち主/矢川光則さん)
「広島で被爆したピアノとの出会いで、平和の尊さ、命のいとおしさをそういうことを考えてもらえるまず1歩になればいいかなと思っています」
児童らは矢川さんから被爆ピアノについての話を聞いたあと、代表の児童らが実際にピアノを弾いてみました。
(ピアノを弾いた児童は―)
「被爆したとは思えないくらいすごいなめらかな音が出ていてきれいでした」
そして、演奏会の最後には、ピアニストの演奏で「世界に一つだけの花」を児童みんなで歌いました。
(参加した児童は―)
「普通のピアノよりいい音がしたと思いました」
「ちょっと前に原爆ドームを見に行ったので、その事とも重ねて(平和について)考えられました」