防災の話題をお伝えする「こつこつ防災」です。地域で防災活動を担うリーダーの研修会が開かれました。地域防災のレベルアップを目指します。
(ワークショップの様子)
「ここに川があるんな、川をこれで塗って、池と、ため池の決壊もハザードマップで見た方がいいね」
岡山市で開かれた「自主防災リーダー研修会」です。岡山県が2019年から毎年開いているもので、地域の防災リーダーをめざす10人が参加しました。
(岡山県 危機管理課/岡崎進一 統括副参事)
「自主防災組織のリーダーですね、そういった方々の協力が(防災活動には)欠かせませんので、そのすそ野を広げるという意味でもですね、地域で共助の要としてですね、活躍していただきたいということで研修を開催しております」
自主防災組織とは地域単位で住民が協力して防災活動を行うものです。総務省消防庁によると岡山県の自主防災組織率は、2014年には64.4%でしたが、2021年は88.0%と、20ポイント以上増えています。
(岡山県 危機管理課/岡崎進一 統括副参事)
「平成30年7月(2018年)豪雨以降ですね、大きく自主防災組織率というのが伸びてきておりますので、やはりみなさん大きい災害を経験しまして、防災意識が高まっているものと考えております」
(参加者は―)
「個別避難計画の策定じゃあとか、防災計画作成いうてなんか、やったことないんで、よくわからなかったので、少しでも教えてもらえればなと思って参加をいたしました」
「今の段階よりも、もうひとつ脱皮しようかなということで、勉強がてら来ました」
参加者が取り組んでいるのは、自主防災活動のひとつDIGです。DIGとは、地図を使った防災訓練のことです。「Disaster(災害) Imagination(想像力) Game(ゲーム)」の頭文字を取ったものです。
参加者は、地図上の河川や道路、主要な建物などを色分けして地域の現状を把握します。そして、ハザードマップを参考に災害を予測して、避難経路や救護活動など対応策を考えます。こうした体験が防災のレベルアップにつながります。
(参加者は―)
「こういうふうにみんなで実際にやってみるのが役に立つなと思いました。帰ってこれ(DIG)をやってみたいなと思います」
(岡山県 危機管理課/岡崎進一 統括副参事)
「これから自主防災活動を始めようという方はですね、何をしたらいいんだろうかっていうのが、わからない事が多いかなというふうに考えております。なので、きょう参加していただいた方を中心にですね、地域で取り組んでみる。ワークショップ、DIGとかをしていただいてですね、地域で防災意識が高まっていけばいいなというふうに考えております」