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「被害を受けた町だからもっと強くなれる」岡山・倉敷市で“体験型”防災イベント 約1万人が来場【こつこつ防災】

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 防災の話題をお伝えする「こつこつ防災」です。5日、岡山県倉敷市で体験型の防災イベントが開かれました。多くの子どもたちが訪れ、防災について学びました。

 倉敷みらい公園などで行われた「くらしき防災フェア」です。「気軽に・身近に・楽しんで」をキーワードに、官公庁や地元企業など20以上の団体が参加し、約1万人が来場しました。

(倉敷市 防災危機管理室/柳井一泰 室長)
「本来はこの時季には地震を対象とした市内一斉の防災訓練をしていたんですけども、参加される方が毎年限定ということで、やはり皆さんに参加していただくのが本当の目的ですので、倉敷市として防災をテーマにした初めてのですね(体験型の)イベントを開催することといたしました」

 体験ができるテントには、たくさんの子どもたちが集まりました。こちらではゴミ袋を使ってポンチョを作ります。

(参加した子どもは―)
「楽しかったです、切るところとか色を塗るところがよかったです」

 このテントでは毛布を担架の代わりにして人形を搬送します。

(参加した人は―)
「(毛布の両端を)丸めて持ち上げると、すごく簡単に運ぶことができました、普段からこういう体験をしておいたら、いざという時にできると思います」

 他にもゲーム感覚で水消火器を扱ったり、地震体験車で震度6強の揺れを感じたりして防災知識を深めました。

(訪れた人は―)
「こういうのがあったら考えるきっかけになって、さっそくしてみようかなっていうこともいっぱいありました」

 くらしき作陽大学の学生は、子どもたちに防災をわかりやすく伝える人形劇を披露しました。

(くらしき作陽大学 3年/八幡美南さん)
「防災の時には皆さんが手を取り合って助け合っていくのが一番大切だと思うので、そういうところも伝えていければいいなと思います」

 災害時に活躍する緊急車両も展示され、子どもたちの人気を集めました。間近で見ることはもちろん、実際に乗ってみて楽しみながら防災について考えました。

 また、岡山県警察機動隊による自動車を解体しての救出訓練や、倉敷消防署高度救助隊の負傷者を高いところからロープを使って降ろす救助訓練など、普段見ることのない訓練も披露されました。

(倉敷市 防災危機管理室/柳井一泰 室長)
「(西日本豪雨から)4年半経つと段々ですね、アンケートを取っても意識が薄れていると、決して風化させてはなりませんので、被害を受けた町だからもっと強くなれるし、もっとリーダーシップを発揮できると。防災意識の向上につなげていただけたらと思います」

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