防災の話題をお伝えする「こつこつ防災」です。みなさんは突然の災害に備えて家庭で食品などをストックしていますか? 今回は家庭で行う食品などの備えに役立つ「ローリングストック」を紹介します。
防災に取り組むグループ、おかやまお片づけチームmomoの西後真湖実さんに伺います。
「(災害時に)食料品が無くなったというのをニュースでも見ましたし、実際に自分も目の当たりにしたので、(食品を)備えるようにしています、自分の安心のためにやっています」
農林水産省によりますと2018年の豪雨災害では、スーパーやコンビニで水やパックごはん、カップ麺などが1週間程度品不足になったということです。そのため最低でも3日分、できれば1週間分の食品を家庭に蓄えておくよう推奨しています。
「4人家族で3日分の食料を揃えてみたんですけれども、結構広げると多いですよね」
実際に食品を揃えてみると、水だけで36リットル、パックごはんやレトルト食品はとてもかさばります。また、消費期限の管理も大変です。
「そこでお勧めするのがローリングストックです」
「ローリングストック」とは、普段食べている食品を少し多めに買って備えておき、日常生活で消費しながら使った分を買い足す備蓄方法です。
備える、食べる、買い足すを繰り返すことで、保管場所や消費期限をあまり気にすることなく、一定量の食品を常にストックするものです。西後さんが行う「ローリングストック」を見せてもらうと…。
「我が家のローリングストックは、主にキッチンのシンク下に置いております、こちらの引き出しのスペースと普段の調味料の買い足しのスペースです」
ストックしているのは普段から食べ慣れた食品です。食べ慣れた食品にすることで、好みはもちろん、アレルギーなどにも対応でき、災害時の食に対するストレスを軽減することができます。また、並べ方にも工夫が――。
「手前から使って奥に(新しい食品を)補充をするというような方法で管理しています」
手前の古い食品から消費することで消費期限切れや食品ロスを防ぐことができます。さらに…。
「実は冷蔵庫の冷凍室部分、こちらもローリングストックの一部です、冷凍ご飯であったりとか下味冷凍しているお肉とか、そういうものが入っています」
「備蓄というと、非常食をたくさん備えるという特別なものと思いがちだと思いますけども、ローリングストックを活用することで、もっと身近な備蓄として取り組むことができると思います」