子どもたちの今を伝える「こどもミライパーク」。2022年に入ってさまざまなモノが値上がりしていますが、この影響は「学校給食」にも及んでいます。そんな中、高松市は子育て世帯の支援策も打ち出しました。
(高松市 保健体育課/山下裕文 課長補佐)
「今年度に入って特に物価高騰の影響によりまして、給食用の食材費の方も高騰している状況でございます」
2022年度、高松市の学校給食は物価高騰の影響を受けました。5月には、給食のデザートの提供を一部中止しました。
高松市の小中学校の場合、保護者が負担する給食費は、1食当たり250円ほどから300円ほどとなっています。
原則として「保護者の負担分」の中で栄養バランスがとれた献立を考えていますが、物価高騰によって実際にかかる費用が「保護者の負担分」を上回りました。
(高松市 保健体育課/山下裕文 課長補佐)
「6月補正予算のときの物価高騰部分の対応時点ではありますが、給食費の単価としては20円ぐらい上がっている状況」
そんな中、保護者の負担を増やさないため、高松市は6月、食材の高騰分を補助する補正予算を組みました。これによって2022年度中は給食費は据え置かれることになりました。
さらに、11月の補正予算には2023年1月からの3学期分の給食費を無償化することを盛り込みました。高松市が小中学校の給食費を無償化するのは初めてです。
給食費の無償化に関しては、丸亀市も2022年12月から2023年3月まで無償化する方針を決めています。これらはいずれも物価高騰が続く中で子育て世帯の負担を減らそうというものです。
一方……。
(高松市 保健体育課/山下裕文 課長補佐)
「あくまでも今回の3学期の無償化につきましては、物価高騰によって保護者の方の負担を一刻でも負担軽減につなげたいということで臨時、緊急的な措置でございますので……」
給食費の無償化について大西市長は、2023年度は行わない考えを示しています。一方、高松市は、食材の高騰などで給食費だけではまかなえない状況は続いているとしています。
今後の「給食費の値上げ」の可能性については――。
(高松市 保健体育課/山下裕文 課長補佐)
「国の動向等も注視しながら、今後の対応については決めていきたいなと思っております」