12月1日、岡山県で銭湯の入浴料の上限が引き上げられました。しかし、銭湯の経営者からは燃料代などの高騰分をカバーできないとの声が上がっています。
岡山市北区の田町温泉。1947年創業のレトロな銭湯です。原油の高騰などを受け、こちらの銭湯では2021年の春ごろと比べ、1カ月当たりの燃料代が3割ほど上がっているということです。
銭湯の経営者らで構成される公衆浴場組合では2022年6月、岡山県に入浴料の上限の引き上げを要望していました。
入浴料の上限は知事が指定することになっています。審議などを経て入浴料の上限は12月1日から、大人が20円上がり450円に、6歳以上・12歳未満と6歳未満の上限料金もそれぞれ値上がりします。
岡山県の銭湯での入浴料の上限の引き上げは約3年ぶりです。ただ、経営者からは今回の引き上げでは燃料の高騰分を賄えないとの声も上がっています。
(田町温泉/中川平三 店主)
「もうたぶん、修理もできないし、やめると思う。ということは市内の真ん中の銭湯がなくなる」
岡山県によりますと1970年に193軒あった一般公衆浴場は、現在12軒まで減少しています。