捨てられていた食材を有効活用しておいしい料理を作ります。高松市で「ジビエ」を使ったレシピの発表会がありました。
イノシシ肉の薄切りをみそに漬け、アスパラやゴボウ、ニンジンと一緒に巻いたロールカツ。シカの肉と小松菜、トウモロコシ、赤いパプリカ、さらにアクセントとしてオリーブを入れた揚げ春巻き。
香川県で農業に取り組む女性のグループがイノシシやシカの肉、いわゆる「ジビエ」をおいしく食べてもらおうと地元の野菜もたっぷり使ってオリジナルのレシピを考えました。
農作物の被害を防ぐために捕まえた野生動物の肉をできるだけ捨てずにおいしく食べることで有効活用するのが狙いです。
(参加者は―)
「やわらかくて野菜とバランスが良くておいしかったです」
「普通の豚肉とかと変わりなく同じ料理でも使えると思います」
(記者リポート)
「イノシシの肉を揚げてパンにはさんだ『あやがわドッグ』頂きます。ゴマがまぶしてあるのでとっても風味がいい。そして肉、やわらかいですね。おいしいです!」
香川県によると2021年度、野生鳥獣による農作物の被害面積は123.5ヘクタール、被害金額は1億1220万円で、ここ数年は横ばいで推移しています。
(香川県生活研究グループ連絡協議会/三原典子 会長)
「イノシシシ・シカ等が出てきましたら、それをありがたく頂かなくてはいけない。浸透していければ」
参加者はこうした「ジビエ」の価値をどのように伝え、広げていくかについても話合いました。
今後は、レシピと調理方法をわかりやくす紹介するために動画の撮影にも取り組み、YouTube配信で「ジビエ料理」の魅力を伝えることにしています。