ニュース

旧香川県立体育館の再生計画が「みんなの建築大賞」特別賞に 戦後建築の活用提案で新たな方向性

ADVERTISEMENT

ADVERTISEMENT


 推したい建築を一般投票で選ぶ「みんなの建築大賞」の特別賞に、旧香川県立体育館を民間資金で再生する計画が選ばれました。

 「みんなの建築大賞」は研究者や編集者ら30人からなる推薦委員会が文化庁などの協力を得て3年前から選定しているものです。16日、東京で授賞式が開かれました。

 2025年に完成した建築物の中から推薦委員会の推薦とSNSなどでの一般投票により、大阪・関西万博のパビリオン、「null²」(プロデュース:落合陽一さん、設計:ノイズ、フジタ・大和リース特定建設工事共同企業体ほか)が大賞に選ばれました。

 また、建築家らで作る旧香川県立体育館再生委員会が県に提案した再生計画が「特別賞」に選ばれました。再生委員会の長田慶太委員長が受賞のあいさつをしました。

(旧香川県立体育館再生委員会/長田慶太 委員長)
「今後小さくなっていく地方財政の中で、行政に対して負担と建物の意義みたいなものを問うだけじゃなくて民間主導で資本やアイデア(を出し)、県民なりみんなの過去の偉業に対する敬意みたいなものがちゃんとつながって何か一つ形になるんじゃないかと思って、信じて動き出しました」

 再生委員会は2025年7月、旧県立体育館を買い取るなどし、ホテルなどに再生することを香川県に提案しました。企業やファンドに働き掛けて耐震補強や改修費用の調達のめどをつけ、公費を使わない事業計画です。

 また、一部の専門家だけの議論にせず、「社会に開かれた問い掛け」にしようと署名活動などを行い、オンラインを含めて国内外から約5万人分を集めて香川県に提出しました。

 しかし、県側は「倒壊の恐れがあり、安全確保を急ぐ必要がある」として、予定通り解体の準備を進めています。

 まだ実現していない計画のため「特別賞」となりましたが、推薦委員会は戦後建築の活用提案で新たな方向性を示したことを評価したということです。

(みんなの建築大賞推薦委員会/五十嵐太郎 委員長[東北大学大学院教授])
「なぜ残せないのかっていう壊す側のロジック・理論みたいなものを挙げていきながら、一つひとつそれを潰していけば残せないわけないだろうみたいな感じで、議論というか提案を進められているというのが他の(建築物の)再生計画とは違う感じだなと思ってます」

(旧香川県立体育館再生委員会/長田慶太 委員長)
「こうやってまた社会の目に触れるチャンスになる機会を頂いたことは非常にうれしいと思うし、できてないものというか道半ばのものにこうやって賞を頂けたことは非常にありがたく思ってます」

 再生委員会の長田委員長は香川県を相手取り、旧県立体育館の解体費用の支出差し止めを求める住民訴訟を起こしていて、3月10日に高松地裁で第1回口頭弁論が開かれます。

関連ニュース

全国ニュース(ANN NEWS)

新着ニュース