岡山県は新型コロナの第8波で医療提供体制がひっ迫しているとして、感染状況を4段階で2番目に深刻なレベル3に引き上げました。
(岡山県/伊原木隆太 知事)
「医療への負荷が増大し、救える命が救えない状況になりつつあります」
12月、1カ月間に新型コロナで入院した人は2309人で過去最多です。
感染や濃厚接触などで欠勤している医療従事者は、県が把握しているだけでも約500人いて、病院での手術などを制限せざるをえない状況だということです。新型コロナの病床使用率は11日時点で70.8%です。
会議に出席した県医師会の松山正春会長は、「11日時点での入院患者720人のうち約6割は新型コロナ用の病床だが、残りの約4割は一般病床や本来コロナ患者を受け入れていない病院に入院している、病床はかなりひっ迫している」と報告しました。
(岡山県医師会/松山正春 会長)
「確保病床へ入れないから一般病床、そして高齢者施設へいるわけです。日頃の基本的な感染対策は必ず忘れずに守っていただきたい。それとワクチン接種、ぜひ進めていきたいと思っていますのでよろしくお願いします」
岡山県は12日、感染状況のレベルを3に引き上げました。重症化リスクの低い人は検査キットでセルフチェックをすること、受診は可能な限り平日の昼にすることなど、医療機関の負担を減らす行動を呼び掛けています。
(岡山県/伊原木隆太 知事)
「少しでもこのひっ迫の度合いを軽減することによって、コロナに関しても、コロナ以外に関しても、県民の命を救うことができるのではないかと思っています」