2月3日は節分です。店の総菜売り場などには恵方巻きが並ぶ時期です。物価高の中ですが、「贅沢をしたい」人と「節約をしたい」人、それぞれのニーズに対応して恵方巻きが販売されています。
(瀧川奈津希リポート)
「節分前日のきょう、店頭にはずらりと恵方巻きが並んでいますよ。中でもこちら、約2000円する高級な恵方巻きもあります。ただ、これだと少し高いなという方にはハーフサイズで半額で楽しめるものもあります。今年は特にこの商品が多く並んでいるということです」
イオン綾川店の総菜売り場では20種類の恵方巻きが並びます。2023年は、消費者のニーズを踏まえて商品を販売しています。
(イオン綾川店 食品売場/山中正達 課長)
「『プチ贅沢』と『節約』、二極化が進んでいると考えています。節分の日にはおいしいものを食べたいと思って高級な商品を選んでいただけるというものの、たくさんは食べられないとか、生活の防衛という形で、普段は節約をされている方々に対応するためにハーフサイズ・1/4サイズといった商品を拡充しております」
2023年は、「プチ贅沢ニーズ」に対応し、有名店とコラボした高価格の商品数を2022年より2割ほど増やした一方、「節約ニーズ」に応えた「ハーフサイズ」なども2022年よりも2割ほど比率を上げたということです。
予約限定の商品を含めると500円から1万円のものまで価格もさまざまな恵方巻き。2023年の方角は「南南東」です。
また、恵方巻きも食材の値上げの影響を受けています。
帝国データバンクによりますと、スーパーなど104社を対象とした調査では、恵方巻き1本の平均価格は2022年より70円~160円前後上がっているということです。
一般的な恵方巻きの平均価格は898円で、2022年から約8.8%、73円上がりました。また、豪華なものが多い海鮮の恵方巻きは平均で1633円で、2022年から158円上がりました。
値上げの理由を詳しく見てみると、太巻きのたまご焼に使われる鶏卵の価格は2022年より35%上がっているほか、供給が減っている干しのりやかんぴょうなども値上がりしています。
また、海鮮の恵方巻きでも、国産まぐろの価格が2022年より40%以上上がっているということです。