2025年10月、岡山市のバス事業者がJR岡山駅と岡山大学付属小学校などを結ぶ新たな路線の認可を求めて国に申請しました。3日、岡山市は新しい路線は「不要」とする国への意見書をまとめたと発表し、事業者からは多くの意見が飛び交いました。
(松木梨菜リポート)
「岡山大学付属小学校中学校前のバス停です。敷地内には黒い袋がかけられた立て看板があります。こちらは新しい路線の開設に向けた準備とみられています」
2025年10月、岡山市の宇野自動車は、JR岡山駅と岡山大学付属小・中学校など中区の東山地区を結ぶ新規路線を国に認可申請しました。
新規路線は朝と午後に合わせて5本運行するとしていて、申請理由について「通学の利便性をあげるためだ」としています。
(宇野自動車/宇野泰正 社長)
「路面電車に乗れなくて、遅刻する生徒がいつもいて困っているということで申請した」
一方で、申請された路線にはすでに路面電車や路線バスが運行していて重複する箇所もあります。
この区間を運行する岡山電気軌道は、2025年11月に路面電車を増便するなどし、輸送力を上げたことから新規路線は不要だとしていました。
岡山市は法律にもとづき協議会で協議をした上で国に意見を申し出ることができます。
路線バスを運行する事業者や大森市長らが集まった3日の協議会で、市は国に対し「新規路線は必要ない」とする意見書をまとめたと報告しました。
理由について、市が進めている再編計画などの維持が困難になり利便性が著しく阻害される可能性があるためとしています。
これに対してバス事業者からは……
(宇野自動車/宇野泰正 社長)
「こういう形でやられると(新規路線は)できなくなる。岡山市からの国への意見書は失当であると」
(下津井電鉄/永山久人 会長)
「宇野自動車が申請の審査を出されたのは自然の流れかなと」
(備北バス/政森毅 代表)
「お客さんのためにもう少し議論をされてこういう場に持ってきてほしい」
(岡山電気軌道/小嶋光信 社長)
「この路線をやめるなど言ったことは一切ない。本当に利用しやすいような形で寄り添ってやっていきたい」
市は3日付で国に意見書を提出するとしています。
(岡山市/大森雅夫 市長)
「課題はほぼ解決するので新規路線は必要ないのではないのかと。調整をしながら全体の足を確保していくということだけは忘れないようにしていきたい」
このほか市は「公設民営方式」で運行している支線バスについて、2026年4月1日に芳泉地区と岡南地区を結ぶ路線と庭瀬駅周辺を循環する路線を新設します。
また利用を促進しようと2026年度、支線バスに無料で乗車できる「お試し乗車券」を配布することなどを提案し事業者が了承しました。