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「正しい豆まきは?」「恵方はどう決まる?」 節分の疑問を聞いてみた【みんなのハテナ】

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 Park KSBアプリに皆さんから寄せられた疑問をもとにお伝えする「みんなのハテナ」。今回は「節分」に関するハテナです。

「節分の由来は?いつごろからの風習なのでしょうか?」ひろみん(61) 玉野市

 1300年以上の歴史を誇る高松市の田村神社に聞いてみました!

(田村神社/熊代伸哉 権禰宜)
「節分というのは4つありまして、『立春』、『立夏』、『立秋』、『立冬』と分けられているんですけども」

 もともと「節分」は立春・立夏・立秋・立冬のそれぞれ1日前を指します。立春に合わせた節分はほとんどが「2月3日」ですが、2021年は1日早い「2月2日」でした。

 そんな4つの「節分」のうち、2月が重視されるようになったのは「立春が1年の始まりとされていたから」だと考えられています。

 次第に「節分」と言えば「2月」を指すようになりました。

(田村神社/熊代伸哉 権禰宜)
「旧暦で言うと立春というのはお正月に近いことがあって、今も新春とか言うと思うんですけども。日本というのは、お正月とか年明けとか非常に大事にする民族なので、まず一年の初めに、魔物であったり、疫病っていうのを寄ってこないようにという祈願が込められていると言われております」

「なぜ節分には豆をまくの?」ミーニャ(55) 丸亀市

(田村神社/熊代伸哉 権禰宜)
「一番よく言われているのが、魔を滅すると書いて『魔滅(まめ)』でございますけれども、この語呂合わせで豆がきたのではないかなと」

 田村神社によると、節分に豆をまくようになったのは江戸時代ごろ。

 目に見えないものへの恐怖心を払うために「魔を滅する」という語呂合わせと昔から農業などで大切に扱われ縁起物であったことから「豆」が使われたとのこと。

 ちなみに「豆を投げる」と言わず「豆をまく」と言うのは、「種をまく」などのような農業の所作が由来だと言われています。

 また、節分で使われる豆は「福豆」と呼ばれ、魔を払うだけでなく福をいただくという2つの意味があるとのことです。

「豆まきの正しいやり方を知りたいです」さくらぱん(35) 高松市

 田村神社の熊代さんに聞いてみると――。

(田村神社/熊代伸哉 権禰宜)
「まく方角や決まったことにあまりとらわれず、皆さんがやりやすいように、皆さんが一番集まりやすい場所で、例えばリビングや床の間だったり。ご家族の皆さんでご自宅でゆっくりやっていただければと思います」

 また、豆まきは地域や場所によってもその方法がちがいます。

 岡山市の最上稲荷の場合は「鬼は外」とは言わず「福は内」を繰り返します。これは鬼を追い払うのではなく、心を入れ替えさせようという願いが込められているそうです。

 さぬき市の志度では豆をまくのではなく、「鬼の豆もらい」という変わった風習も。かつては子どもたちが地域を回って「豆」をもらっていましたが、時代とともにもらうものが「お菓子」に変わりました。

「恵方ってなんで毎年あんな中途半端な方角なの?」3回目の~(45) 高松市

 ちなみに2023年の恵方は「南南東」。2022年は「北北西」でした。その理由は――。

(田村神社/熊代伸哉 権禰宜)
「もともと中国の占いであったり、暦で十干というものを使っていて、それをもとに恵方っていう物が決まってまいります」

 恵方巻を食べるときに「恵方」を気にする方もいらっしゃると思いますが、実は「恵方」は4つの方角だけというのはみなさん知っていましたか?

 2023年の恵方は南南東ですが、南南東は2021年を含めてここ10年で4回もあります。

 実は恵方は東北東、西南西、南南東、北北西、南南東の順番で4方角を5年周期で繰り返す流れとなっているんです。

 皆さんも恵方巻を食べるときに参考にしてみてくださいね。

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