マスクの着用ルールが大きく変わることに教育現場が対応に追われています。先週、国は「小中学校の卒業式では原則マスクは必要ない」とする方針を示しましたが、教育現場の判断は?
岡山市の岡山中央小学校の休み時間。屋外ではマスクを外しても良いことになっていますが……。
(松木梨菜リポート)
「マスクを外している児童もいますが、半数以上が着けている印象です」
国は現在、適切な対策を行えば給食の時間に会話をすることは「可能」としていますが、学校によると、今も会話をすることはほとんどないということです。
(小6の児童は―)
「あんまり変わっている感じはしないですよ、給食時間とか。しゃべりづらい空気みたいなのとか出して」
そうした中で新たな方針が示されました。
(岸田総理大臣 2月10日)
「ぜひ卒業式においては、お互いの笑顔を見ながら参加してほしいと」
先週、国はマスクの着用ルールについて「小中学校の卒業式では換気などの感染対策を講じた上で合唱などを除き原則マスクは必要ない」とする方針を示しました。
3月の卒業式、岡山中央小学校ではどのような対応を?
(岡山中央小学校/小川泰永 校長)
「国の方針に従っていこうと思っています。ただ心配な点というのが、子どもはマスクを外していいよって言っても、しなれたマスクを外すことへの抵抗感がある子も多いので、その気持ちもちゃんと受け止められるような学校である必要があると思っています」
一方で児童からは国の対応に不満も聞かれました。
(小6の児童は―)
「歌とかそういうのも(マスクを)外して、正直全部外して(卒業式)やりたいなって。卒業式だから、最後まで厳しくやる必要ない」
卒業式のマスク着用について、岡山市教育委員会は「対応は検討中」としていて、岡山市の複数の小学校も「市教委の判断が出てから対応したい」としています。