岡山県倉敷市の真備地区で特産品のタケノコの出荷が始まりました。
倉敷市真備地区の神﨑茂さん(64)の竹林です。
神﨑さんは「突き」と呼ばれる重さ4kgほどの棒を使ってタケノコを収穫します。真備地区のタケノコは、やわらかくエグ味が少ないのが特徴です。
保水力がある粘土質の赤土が生育に適しているそうです。
この時期のタケノコはまだ小さく、先端が少しだけ顔を出しています。
タケノコは地下に伸びる茎・地下茎と呼ばれる部分から生えています。「タケノコ堀りとは根を断ち切る作業だ」と神﨑さんは話します。
見えている部分から茎や根の生え方を想像し、棒の先の鋭い歯で断ち切ります。この時期のタケノコは、掘るよりも見つけるのが一苦労です。わずかな突起を足の裏で感じられるかが、重要なんだそうです。
(タケノコ生産者/神﨑茂さん[64])
「タケノコが足に歩いていて当たると、『出てきとる』と、タケノコシーズンになった。(Q.2023年の出来はどうですか?)それはなんとも言えんですね。生えてくれりゃええんじゃけど」
JA晴れの国岡山によりますと、タケノコは山に生えるものなので収穫量は予想できないそうです。
真備地区には約120のタケノコ農家があり、例年3月中旬から4月上旬に出荷のピークを迎えるということです。