樹齢推定約1000年。岡山で一番大きいと言われている桜も満開を迎えています。岡山県の天然記念物、真庭市の醍醐桜が満開を迎え、桜祭りが始まりました。
(記者リポート)
「醍醐桜が満開です。空まで届きそうなくらいの存在感です」
標高約500mに堂々と立つ醍醐桜は、高さ18m、根本の周りは9.2m、樹齢は推定で約1000年。ヒガンザクラの一種・アズマヒガンで、白く小さい花びらが特徴です。後醍醐天皇がこの桜を褒めたたえたことが名前の由来だと言われています。
(醍醐桜まつり実行委員会/春木基男 委員長)
「満開のもとでオープンニング式は過去になかったことだと思います。よほど早く見てほしかったんだろうなと、皆さまに来てほしかったんだろうなと思っています」
新型コロナウイルスの影響で中止していた桜祭りも、3年ぶりに開かれました。
地元の住民でつくる保存会は、醍醐桜の周りの掃除や草抜きをして、毎年約3万人の観光客を迎えています。
この地区には、今から約60年前には100人以上が住んでいましたが、現在は4軒、13人だけです。
(醍醐桜保存会/春木基男 会長)
「厳しい環境の中で1年間、風雪に耐え、そして毎年見事な花を咲かせてくれます。しかし、醍醐桜保存会も年々と人口が減少していまして、この桜周辺の管理等々なかなか難しいものがございましたが、この地域をこれから守っていくためには、どうしても多くの方の協力と、真庭市の協力がない限りできないものと思っています」
醍醐桜の見頃は4月2日ごろまでで、ライトアップ(※日没から午後9時まで)も行われます。