東かがわ市が2022年に民間企業に無償譲渡した温浴施設「ベッセルおおち」がリニューアルオープンしました。
東かがわ市馬篠の「ベッセルおおち」あらため「瀬戸内リゾート ベッセルおおち」です。
1997年にオープンした「ベッセルおおち」は瀬戸内海を一望できる露天風呂が人気の温浴施設で、2021年には約15万人が訪れました。
しかし、老朽化した建物の修繕費が多くかかることから、建物を所有していた東かがわ市は2022年11月、小豆島で2つのホテルを経営する「エンジェルリゾート グループ小豆島」へ無償譲渡する契約を結びました。
リニューアルオープンした「瀬戸内リゾート ベッセルおおち」は、東かがわ周辺のレジャー施設などを巻き込んだリゾートホテルを目指します。
まず取り組んだのは施設整備と人材の確保です。
経年劣化していた厨房を新しくし、お客さんに楽しんでもらえるよう地元などで採れた魚を並べたショーケースを設置しました。
2024年12月までに客室は現在の5部屋から22部屋へ、エントランスもリニューアルするなど今後も整備を続けていく方針です。
人材確保の面では従業員を約20人から45人ほどに増やしました。
その中には2023年3月に閉館した白鳥温泉からも希望した従業員を10人ほど雇用しています。
(白鳥温泉で番台を勤めていた/槇井伊都美さん)
「白鳥温泉のようにここが発展していけたらと、それに協力できたらと思って参加させていただきました。同じ東かがわ市内で働けるのはすごいありがたかったです」
(記者リポート)
「きのうリニューアルオープンした瀬戸内リゾート ベッセルおおち。そのオープニングイベントとして行うのが、こちらのホールでの映画上映です!」
約500人を収容できるイベントホールでは5日から7日までの3日間、映画の制作や配給などを行う「東映」とタッグを組んで映画上映を行います。
上映するのはワンピースやスラムダンクなどの話題作で、期間中に映画チケットを提示すると温泉の利用が割引となります。
(瀬戸内リゾート ベッセルおおち/小西滋 総支配人)
「東かがわを代表するリゾートホテルになることが東かがわの方たちへの恩返しにもなると思いますし、東かがわの人たちの安らぎの場所になることも大きな課題の一つだと思っている。(東かがわ)をしっかり発信できるホテルにしていって、その方たちと手を携えて盛り上げていきたいと思っています」