香川県東かがわ市が所有する温浴施設「ベッセルおおち」を民間企業に無償で譲渡するための協定が結ばれました。
(東かがわ市/上村一郎 市長)
「『ベッセルおおち』は、これから更にワクワクする施設、ワクワクするエリアになっていくことを心から確信しております」
締結式では東かがわ市の上村一郎市長と「エンジェルリゾートグループ小豆島」の中西一宏社長が協定書に署名しました。
東かがわ市馬篠に1997年にオープンした温浴施設「ベッセルおおち」は、瀬戸内海が一望できる露天風呂が人気で、2021年は約15万人が訪れました。
しかし、老朽化した施設の修繕費が少なくとも17億円かかることから、所有する市は2022年7月、民間企業へ無償譲渡することを決めました。
そして、小豆島で2つのホテルを経営する「エンジェルリゾートグループ小豆島」の事業計画を評価し、11月8日、譲渡先に決めました。
計画では、施設の宿泊可能人数をこれまでの約20人から100人ほどに増やすとともに、ペットの同伴も可能とします。また、施設と小豆島を高級クルーザーでつなぎ、新しい観光ルートを作るとしています。
年間来場者は約50万人を見込んでいます。
協定では、市が土地を無償で貸し付け、施設や備品を無償で譲渡するとしています。また、2023年の運営開始後10年間は、温浴施設を存続させることも条件となっています。
「エンジェルリゾートグループ小豆島」は2023年5月に施設の運営を開始し、2023年中には改装を完了させるとしています。
(エンジェルリゾートグループ小豆島/中西一宏 社長)
「地元に愛され続けるような施設つくりを行っていければいいなと思っている」