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「無職の人は飲食無料」1日限定の居酒屋登場 一時的な無職の時期を前向きに捉える文化を 岡山市

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 「無職の人は飲食無料」。そんな居酒屋が1日限定で岡山市の商店街に登場しました。一時的な無職の時期をポジティブに捉える文化を根付かせたいという狙いがあるようです。

 岡山市の商店街で開かれたのは「無職酒場」というイベントです。

(大学を休学中[19])
Q.アルバイトを辞めたの?
「辞めました、全く働いてないです」

 「無職酒場」には誰でも参加できますが、支払うのは職を持つ人のみです。無職と申告した人は食べ物、飲み物全てが無料です。

 主催したのは一般社団法人キャリアブレイク研究所の東信史さん(38)です。

(無職酒場を主催/東信史さん)
「無職ってどうしてもよく見られないというか、悪いことみたいに扱われがちなんですけど、そうじゃないよと僕が感じていて、無職の方々と話してみたいなと思った時に、無料だったら来てくださるかなというのがきっかけ」

(大学を休学中[19])
「みんな学んで頑張ってるのに、自分は何も今やってないなと不安になるときもあるけど。無職、何もやっていない状態を受け入れてくれたりするし、ありがたいです。こういう場所があって、みんなと話せるのが」

 東さんは一時的な休職や離職など無職の期間を前向きに捉える「キャリアブレイク」という考え方を広めようと、2022年6月から京都や広島などで「無職酒場」を開催していて、岡山では初めてです。

 「キャリアブレイク」はヨーロッパなどで広まっていて、キャリアを中断して数年の長期休暇をとれるなど制度化している国もあります。

 この日、参加したのは約15人で、思い思いに悩みを打ち明けたり、今の心境を語り合ったりしていました。

(2年前に離職[31])
「職業欄やっぱり悩みますね、専業主婦だとどっちかなと。(Q.何て書くんですか?)見えを張って専業主婦です。『頑張ってるぞ』って。すごくうれしかったです、岡山にも新しい風、文化が入ってくるのはありがたい」

(4月末に離職[34])
「世の中と自分の働き方がマッチしていないことを感じたのがきっかけで、今の仕事のままでは良くないなと。無職が恥ずかしいって概念すら古いのかもしれない」
(客/有職)
「それで言ったら休学とか、大学6年通った」
(店員/有職)
「僕は1年留年してるから」

(4月末に離職[34])
「(無職酒場には)すごく明るい雰囲気と前向きなパワーがあるので、ひとくくりに無職をくくるんではなくて、その経緯がすごく大事かなと」

(無職酒場を主催/東信史さん)
「あなたが取った選択肢が間違っているわけではないですよということをお伝えしつつ、でも悩んでたりとか、不安があることもたくさんあると思うので、ぜひ誰かと話す機会をつくってほしいと思います」

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