労働環境の改善を求めて立ち上がりました。全国の国立病院などの職員が、賃上げやスタッフ増員を求めてストライキを行いました。
(参加者)
「患者の命を守るためにも、医療崩壊をさせないためにも、いま私たちが声を上げて立ち上がらなければいけないと思います」
香川県善通寺市の「四国こどもとおとなの医療センター」の前には、四国の国立病院に勤務する看護師や介護士ら約30人が集まりました。
参加者は旗などを持って賃上げや増員を訴えました。
今回のストライキは全国の国立病院の職員約2万人が所属する「全日本国立医療労働組合」が8日、国立病院を運営する国立病院機構に対して賃金の改善などを求めましたが、交渉が決裂したことを受けたものです。
組合によると、新型コロナ禍以降、職員の負担が増えていますが、2022年度の初任給は国家公務員と比べて1カ月あたり2800円低いということです。
その後、国立病院で働く看護師らが会見を開き、労働環境について話しました。
(国立病院機構 高松医療センター/看護師 須田竜也さん)
「1つの病棟では『2人夜勤』がありました。1人が休憩にいっている間、残りの患者さん全てを1人の看護師が見るということになります。ナースコールが非常に多く、1人の看護師では対応することができないような現状」
(全医労四国地方協議会/上田佳代 書記長)
「医療職は自己犠牲で今まで頑張ってきました。自己犠牲も限界です」
岡山協立病院などを運営する岡山医療生協の労働組合は、約1時間にわたって労働環境の改善を訴えました。
3月8日夜の団体交渉で全職員の賃金を1カ月あたり4万円以上上げるよう理事会に要求しましたが、「看護師の賃金を3000円上げる」との回答にとどまったため、ストライキに突入しました。
組合は3月29日に2度目の団体交渉をする予定です。