弘法大師空海が中国・唐から持ち帰ったとされる国宝の仏具が香川県善通寺市の総本山・善通寺で特別公開されています。
善通寺が所蔵する国宝「金銅錫杖頭(こんどう・しゃくじょうとう)」。
「錫杖(しゃくじょう)」は僧侶などが持つ杖で、邪気を払い、空間を清らかにする働きがあるとされています。炎をかたどった先端部分は「宝珠(ほうじゅ)」と呼ばれます。
ヒョウタンに似た外枠の中には阿弥陀如来や四天王など、表と裏 合わせて10体の仏像が配置されています。
この錫杖頭は8世紀から9世紀に作られ、空海の密教の師にあたる唐の僧、恵果から授かったと伝えられています。
空海の生誕の日に合わせ、毎年2日間だけ公開されていて、唐の初めごろの精密な技術を見ることができます。
(観に来た人はー)
「細かい作業されているところなんかも感動してます。見入ってしまいます」
国宝「金銅錫杖頭」は善通寺の宝物館で6月14日も公開されています。