サンポート高松で建設が進む新しい県立体育館、香川県立アリーナ。指定管理者の候補となっている事業体が「風などへの対策が必要だ」として設計の変更を求め、香川県議会に陳情しました。
陳情書を提出したのは、香川県立アリーナの指定管理者の候補事業体「香川アリーナコンソーシアム」です。
県立アリーナは、スポーツの国際大会や1万人規模のコンサートにも対応できる中四国最大級のメインアリーナなどを備え、2024年11月に工事を終える予定です。
陳情によると、県立アリーナは開放的な空間と独創的なデザインが特徴で、コンサートなどの際はステージの真後ろから客を入場させる設計です。
このため、出入り口からメインアリーナへ吹き込む風やロビーの照明が舞台セットや演出に影響を及ぼす恐れがあるとして、「風除室」を設けるなど必要な対策をとることを求めています。
「コンソーシアム」の代表企業穴吹エンタープライズは、設計や仕様の変更を県に申し入れてきましたが、明確な回答が得られなかったということです。
KSBの取材に対して穴吹エンタープライズの三村和馬社長は「使い勝手の良さと安全性が確保できなければ大きなイベントの誘致は不可能。このタイミングでなければ間に合わないと思い、陳情書を提出した。工期が遅れる可能性を考えると忍びないが、県立アリーナを成功させるためには必要だと苦渋の決断をした」と話しました。
陳情は、6月県議会で審議されます。