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選択的夫婦別姓制度の議論活性化求める意見書 土庄町議会でも可決 香川

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 夫婦が結婚の際に同姓か別姓かを選べる「選択的夫婦別姓制度」。この導入に向けた議論の活性化を求める意見書を国会に提出してほしいという請願を香川県土庄町議会が採択しました。

 請願していたのは市民団体「選択的夫婦別姓を願う香川県民の会」、通称・ぼそぼその会のメンバー、大西亜未さん(32)です。

 2021年11月に横浜市から土庄町に移住した大西さんは、同居するパートナーとお互いの名字を変えたくないと結婚はしておらず、選択的夫婦別姓制度の導入を望んでいます。

 請願書では、平均初婚年齢が30歳前後となり、生まれ持った氏名で実績や資産を築いているケースが増えているため結婚で姓を変える際の事務手続きが増えていること。また、小豆島への移住者が年間約300人を超えていることに触れ、過疎化が進む島の活性化と発展のためにも多様な在り方を認め合う社会が求められているなどと訴えています。

 30日、土庄町議会で行われた採決では、全会一致で請願を採択。国会と政府に制度導入への議論活性化を求める意見書を提出することになりました。

 「ぼそぼその会」は望まない改姓をめぐる胸のうちをぼそぼそと語り合うことから始まりました。

 議員たちへの面会を重ね、2021年12月に高松市議会で議論活性化を求める意見書が全会一致で可決。その後も、地道な陳情活動を続けてきました。

 市民団体「選択的夫婦別姓・全国陳情アクション」のまとめによると香川県では、5月までに県議会と、8市1町の議会が同様の意見書を可決。6月14日に小豆島町、30日、土庄町が加わり、意見書の可決は県議会と8市3町のあわせて12議会になりました。

(請願した「ぼそぼその会」/大西亜未さん)
「めちゃくちゃうれしいです。香川県は保守の県って言われてなかなか昔ながらの文化をそのままにしたいという気持ちが強いタイプではあるんですけど、小豆島が2町とも採択されたということで、先進的な島になったんじゃないか」

 一方、岡山県ではこれまでに6市2町の議会が議論活性化を求める意見書を可決。岡山県議会は2021年3月、制度の導入に「反対」する意見書を可決しています。

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