風対策を求められている香川県立アリーナについて、県教育委員会は「風除室」設置などの設計変更を行う方針を示しました。
21日開かれた県議会の特別委員会で淀谷教育長が明らかにしました。
(香川県教育委員会/淀谷圭三郎 教育長)
「より安心して使用いただくためには風除室の設置を含めた対応が効果的であると考えるという旨の見解が設計者などから示された」
香川県立アリーナを巡っては、指定管理者の事業体からの風対策などを求める陳情が6月県議会で採択されました。これを受けて県教委はコンサートなどのイベントの専門家から聞き取りを行うなどして対応を検討してきました。
その結果、舞台装置などに風の影響が出るとイベントの誘致が困難になる恐れがあるとして、「風除室」を設置するなどの設計変更を行う結論に至ったということです。
これに対して委員から設計変更による上限190億円とする工事費や2024年11月までの工期への影響について質問が出ました。
淀谷教育長は「予定通りの竣工に向けて取り組みたい。工事費については予算内に収まる範囲の設計変更と考えている」との考えを示しました。
今後、県教委は指定管理者を交えて具体的な対策を立てるとしています。