8月1日、牛乳やヨーグルトなどの乳製品が値上げをするなど、2023年は「値上げの夏」になりそうです。背景にあるのは、えさやエネルギー価格の高騰です。
高松市の食品スーパー「新鮮市場きむら 太田本店」です。
(瀧川奈津希リポート)
「開店前の店内です。乳製品が陳列するコーナーでは値札の張り替え作業が行われています」
大手乳業メーカーの牛乳やヨーグルトなどを中心に約70種類を8月1日、一斉に値上げします。
値上げの理由はえさやエネルギー価格の高騰です。各メーカーと生産者の団体が生乳の取引価格の引き上げに合意したことなどを受けたものです。
(買い物客は―)
「(牛乳は)週に2本くらいいるかな。コーヒーに足して入れて飲んだりしてますから。ずっと値上がりばっかりで大変ですけど必需品やからね、仕方なく。安い方がいいですけど」
(新鮮市場きむら 太田本店/村田宇史 店長)
「買い控えが予想されるんですが、陳列などいろいろな企業努力をして、1つでも多く牛乳・ヨーグルトを買っていただけるよう努力していきたいと思います」
民間の信用調査会社「帝国データバンク」が食品主要195社を対象に調べたところ、8月、値上げが予定されている食品は乳製品のほか調味料やシリアル製品など1102品目でした。(※7月31日時点)
さらに9月にはチョコレートなどの「菓子類」、10月には日本酒やワインなど「酒類」の値上げも予定されています。
帝国データバンクによると2023年の食品の値上げは2022年より1万品目多い3万5000品目に上る見込みで、過去30年でも最大級だということです。