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コスト上昇で値上げの波が食品・日用品にも 「2024年問題」で輸送費の増加は今後も続く? 岡山

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 新年度がスタートして新生活が始まる人も多い中、「2024年問題」は家計にも影響しそうです。「輸送費」の高騰によって、値上げの波は食品だけでなく日用品にも広がっています。

(松木梨菜リポート)
「こちらのスーパーでもきょうから主に加工品が値上げとなりました。特にハムやソーセージの価格は一斉にアップしました」

 岡山市北区の食品スーパー「グランドマート」では、ハムやソーセージ、ベーコンなど肉の加工品約120種類を販売しています。一部の商品は価格を据え置いているそうですが……。

 メーカーの値上げにより、ほとんどの商品の価格が10%ほど上がりました。この他、冷凍食品50種類以上も5%から10%の値上げとなりました。

 民間の信用調査会社帝国データバンクによると、食品では4月2806品目が値上げに。

 主なものとしては、ハムやソーセージ、冷凍食品などの「加工食品」や、だしなどの調味料で、平均値上げ率は23%です。

 そして生活には欠かせない「日用品」も値上げに。

 それがトイレットペーパーやティッシュペーパーなどの紙類です。大手製紙メーカーは1日から10%前後値上げすると発表しています。

 グランドマートでも大量に仕入れるなどの企業努力をしていますが……

(グランドマート/岡本和恵 取締役)
「安定した価格でお買い求めいただきたい、ということで約1カ月分ぐらいは在庫として置いてる状況なんですが、在庫がなくなれば順次値上げさせてもらう状況になっています」

(消費者は―)
「困りますね、全体的に全部上がっているんで」
「お給料の割合と物価が上がる割合で、買う量を考えるようになってきましたね」

 食品や日用品が値上げとなった要因の1つはいわゆる「2024年問題」です。

 トラックドライバーなどの残業時間の上限が規制されるため、荷物の到着が遅れることや輸送費の値上げなどが懸念されています。

 値上げの流れは今後も続く可能性があります。

 帝国データバンクよるとメーカーの賃上げによる人件費などの増加分を今後、商品の価格に転嫁する動きが広がるのではないかということです。

 このほかに値上げとなる主なものを見てみますと、ヤマト運輸は宅配便の料金を平均で約2%値上げ、佐川急便は約7%値上げします。

 そして5月は電気料金も値上げになります。一般的な家庭では5月請求分が4月に比べて中国電力で514円、四国電力で511円上がります。

 再生可能エネルギーの普及に向けて、料金に上乗せされる賦課金が引き上げられるために値上げとなるんです。

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