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香川県議の海外派遣への批判も踏まえ…三重県知事らのブラジル訪問は「経費節減」 違いは?

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 香川県知事と県議会議員がブラジルなどを訪問する費用が「高すぎる」と市民団体から批判の声が上がっています。8月に同じく知事らがブラジルを訪問する三重県は「香川県などの問題も踏まえ、経費の節減に努めた」としています。その違いは?

(三重県/一見勝之 知事)
「必要である経費をかけるのはしょうがないんですけど、不必要なもの、削れるものはどんどん削っていこうということでやっているつもりではあります」

 三重県の一見知事は、サンパウロ州との姉妹提携50周年と現地の県人会創立80周年の記念式典などに出席するため、8月18日から7日間の日程でブラジルを訪問します。

 知事と議長、随行の職員あわせて8人分の費用は956万円、1人あたり約120万円です。

 一方、期間や訪問国の数は違いますが、11月に10日間の日程でブラジル、パラグアイ、アメリカを訪れる香川県議8人分の費用は、計画書では約2100万円。1人あたりの費用は約263万円です。(知事や随行職員の費用は別)

 三重県国際戦略課の担当者は、KSBの取材に対し「香川県を含め、公費を使った海外出張に厳しい批判がある中、華美にならないように努めた」としています。

 違いの一つは「宿泊費」です。

 香川県が業務委託先の旅行会社に示した仕様書では、手配する宿泊施設を指定した上で、随行職員は「スタンダード」、知事は「2ランク上のグレードの部屋とすること」としています。

 県議が宿泊する部屋も知事と同じグレードにしていて、6月議会で示された参考見積もりでは1泊約3万円から6万6000円となっています。

 7月の県議会一般質問で香川県の池田知事は……。

(香川県/池田豊人 知事)
「私の利用予定の部屋につきましては、緊急の協議やオンラインによる打ち合わせの際などの活用も想定しており、一定のスペースを確保する必要があるものと考えております」

 これに対し、三重県の一見知事は……。

(三重県/一見勝之 知事)
「(知事の宿泊先は)それまでスイートルームだったんですけど、そんなんいらんと。小さな部屋でいいと。スイートルームの必要性というのは会議をやりたいと、会議をやることがあるからということでしたので、でも会議も常にやるわけではないので、そのときには会議室があるホテルを借りてくれということで」

 香川県議会が議員派遣を賛成多数で可決した後、新田議長は「派遣費用については精査したい」とコメント。

 派遣に反対した県議3人は、物価高騰により県民生活が厳しい中、「大胆な精査」を行うよう申し入れています。

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