「費用が高すぎる」と市民団体が見直しを求めていた香川県議会議員8人の海外派遣を、議会が賛成多数で可決しました。
10日最終日を迎えた6月定例香川県議会で、議員の派遣について提案されました。
計画書によりますと、移住者や現地の県人会との友好親善を図るため、2023年11月、議員8人が池田知事に同行してブラジル、パラグアイ、アメリカを訪問します。
派遣費用は総額約2100万円で、議員一人当たり約263万円です。
これに対し、あわせて3つの市民団体が、派遣人数を1人に絞る陳情と派遣を中止する陳情を出していましたが、賛成多数で「不採択」に。
派遣の提案については、議員2人が反対の立場で討論しました。
(立憲・市民派ネット/植田真紀 議員)
「今回のような多額の公費を使う議員派遣をきっぱりやめて、県の予算を若い世代の派遣や南米の若い世代の招へいに使い交流を拡充していくべき」
採決の結果、派遣に反対した議員は3人で、賛成多数で可決されました。
新田耕造議長は「相手方に礼を失しない程度の訪問団の結成は必要。費用は今後精査したい」とコメントしています。
一方、香川県立アリーナの風対策など求めた指定管理者の事業体による陳情は賛成多数で採択されました。これを受けて、香川県は次の議会までに検討の経過について報告することになります。
(県立アリーナ整備等に関わる特別委員会/鏡原慎一郎 委員長)
「風除室の問題、調光の問題、それだけに限らず、やっぱりこれが必要だったということも出てくると思うので、そういったことも含めて、今後しっかり(県議会の)特別委員会の中でも、そういった議論をできる場を作りたい」