岡山市が整備を検討している新しいアリーナの財政負担などを巡り、岡山県と市の対立が表面化しています。岡山県の伊原木知事は大森市長とのトップ会談に前向きな姿勢を示し、「建設的な話し合いができる環境をつくりたい」と述べました。
(岡山県/伊原木隆太 知事)
「何らかの形で前向きな議論ができるような環境をつくっていきたいと思います。ただ、なかなか簡単ではない」
岡山市は北区野田に5000人規模の新しいアリーナの整備を検討しています。
市は事業費を約80億円とし、岡山県にも一部財政負担を求めています。
しかし、議論の進め方や経済波及効果の算出方法を巡って、知事と市長がそれぞれ記者会見で批判を述べたり、県が市に公開質問状を送ったりと対立が表面化していました。
こうした中、伊原木知事は10日の会見で「方向性が決まってから穏やかな話し合いができる環境をつくりたい。副知事と副市長の話し合いに出席することも1つの考え方」などと話しました。
一方、大森市長は10日の会見でトップ会談について「ようやく前向きな返事をいただいた」と述べました。一方で、事務的な整理や県側の考えを聞く必要もあるため会談の実現にはまだ時間がかかるという見通しを示しました。
(岡山市/大森雅夫 市長)
「県としてアリーナ構想の整備を必要と考えるのか考えないのか、そういった根本的な議論が私は必要だろうと(思う)」