防災の話題を伝える「こつこつ防災」。玉野市の消防と岡山県の防災ヘリコプター「きび」が合同で訓練を行いました。スムーズな連携が目的です。
訓練は、10月13日に玉野市の深山公園で行われ、岡山県消防防災航空隊と玉野市消防本部の職員ら約30人が参加しました
公園の中にある岩山でボルダリングをしていた男性2人が、滑落して動けなくなり、県の消防防災ヘリコプター「きび」と連携して救助するという想定です。
(玉野市消防本部/藤岩真一 次長)
「こういった事案が、年に1度2度あるかないかいうことと、訓練自体も年に1回ということで、経験が職員自体が少ない。お互いの役割を確認する上ではいい訓練だと思っております」
訓練では、事故現場に到着した玉野市消防本部の救助隊から状況が報告されます。
(訓練の様子)
「重傷疑いの患者は36歳男性、軽傷者は37歳男性。現場かなり急斜面であるため、防災ヘリへのピックアップ、こちらが望まれます、どうぞ」
岡山県消防防災ヘリの出動を要請します。岡山空港を離陸した防災ヘリは、約10分で深山公園の上空に到着。航空隊員がロープで降下し、玉野市消防本部の救助隊と合同で負傷者をつり上げました。
(玉野市消防本部/七瀬球道 消防士長)
「山間部でけがして動けなくなる方とか、病気で動けなくなったりということがあるので、ヘリとの合同訓練は重要かなと思いました」
県の防災ヘリの役割は、山岳救助のほかにもいろいろとあります。
(玉野市消防本部/七瀬球道 消防士長)
「火災では空中からの消火だったり、救急でドクターヘリみたいな活用もできるので、防災ヘリを有効に活用していきたいと思います」
(岡山県消防防災航空隊/粟根義則 副隊長)
「訓練することによって、私たちの活動内容、地上隊もしっかりした活動内容っていうのが認識できて、動けるようになれば、それが連携につながっていくと思いますので。有事の際には、スムーズな活動を目指していけたらなと考えております」
負傷者を救助した防災ヘリは、公園内の広場に着陸、そこで玉野市消防本部の救急車に負傷者を引き渡し、合同訓練は終了です。
(玉野市消防本部/藤岩真一 次長)
「きょうのこの訓練を通してお互い消防の側、航空隊の側、それぞれの連携の確認ができれば、今後に生かせられると思っております」