東京商工リサーチ岡山支店は7日、岡山県の2023年11月の企業倒産状況を発表しました。負債額1000万円以上の倒産件数は10件(前年同月3件)、負債総額は10億8900万円(前年同月3億600万円)でした。倒産件数が10件以上になったの2023年では3回目で、3カ月連続で増加しています。
倒産原因で最も多かったのは「販売不振」で、全体の80%を占めました。産業別では「サービス業ほか」が4件で最も多く、製造業3件、卸売業2件、建設業1件でした。
東京商工リサーチ岡山支店によりますと、円安を背景として輸出を主体とする大手企業の業績は堅調ながら、中小企業の業績悪化や資金繰り難が見られるということです。原材料、光熱費、物流コストは当面は高止まりの状況が予測されるため、コロナ禍による業績悪化で体力がそがれた中小企業にとっては厳しい年末になりそうだと分析しています。