岡山市のマンション価格に異変です。高騰していた中古マンションの価格が12月ごろから下がってきています。背景には何があるのでしょうか。
(ダイシン/菊井慎也 社長)
「令和4年(2022年)の11月から12月がピークだったのかなと。平行線をたどるような形で推移してきまして、去年の年末あたりから徐々に価格の方も下がってくるというような」
岡山市の不動産業者「ダイシン」によると、たとえば岡山市中心部で築22年、80㎡の中古マンションは2021年の販売価格は約4900万円でしたが、これが2023年の年末に約4200万円まで下がったということです。そのため2024年に入り、お客さんからの問い合わせも増えているということです。
なぜ中古マンションの価格が下落しているのでしょうか。
(ダイシン/菊井慎也 社長)
「今までと比べますと、在庫件数がかなり増えているという状態ですね。(お客さんが)いろんな物件から選べるような状態になりますので、そこで値段交渉が出てきたりですね」
(松木梨菜リポート)
「JR岡山駅の向かいでは再開発によるマンション建設が進められています。岡山市中心部は建設ラッシュなんです」
新築マンションに移り住む「買い替え層」も増え、中古マンションの物件数が増えていることが価格の下落に関係していると考えられるということです。
では、新築マンションの動きはどうなのでしょうか。
ダイシンによると、2024年、岡山市内では新築マンションが約1050戸販売されると予測されています。さらに2023年に売れていない在庫が200から300戸あるとみられていて、全体数は1300戸ほどになると予測されています。
岡山市では年間800戸を超えると供給過多といわれるそうです。
新築の価格に変化は?
(ダイシン/菊井慎也 社長)
「完成在庫が増えてきますと、どうしても皆さん完成在庫を売り切ってしまわないといけない事情が発生してきますので、デベロッパーさんの方がどう動くか、今後、推移を見ていかないといけないのかなと思いますね」